こんにちは、ボンです。
このブログは『酒好きキャンパー(♂)の無骨でヴィンテージな家づくり』をテーマに情報発信しています。
無骨・ヴィンテージ・木・金属・酒・キャンプ・アウトドア…などが好きな方には、特に有益な内容になっていると思います。
本日は、断熱性能のお話です。
先日、1階と2階の間取りを公開させていただきました。
特徴としては、開放的な吹き抜けと11帖の土間でしょう。
土間リビングはキャンプやDIYが趣味の私的には、趣味をする場所として最高のスペースになり、友人を呼んでキャンプ道具で遊びながらご飯を食べたり出来る場所として最高だと思うんですよ。
ここで気になってくるのが、11帖の広い土間に対する寒さ対策です。
色々なサイトを見ていても、土間リビングのデメリットである『寒さ』について記載されているのを良く目にします。
故に、断熱性能はそれなりに高くしたかったんですよね。
断熱性能を高くする事で、イニシャルコストは掛かるもののランニングコストは抑えられますしね。
そこで本日は、計画中の無骨ハウスがどの程度の断熱性能なのか?
また、どのような素材を使っているのか?
を紹介したいと思います。
また、地域別にどの程度の断熱性能が必要なのかも簡単にまとめてみましたので、参考にしていただければと思います。
この記事は以下のような人におすすめ!
●家の断熱性能が心配
●土間や吹き抜けを採用したい
●他の家の断熱性能を知りたい
●断熱性能の基準が知りたい
さて、本題に入る前に本ブログが初めての方は、”本当にアナタにとってマイホームが必要なのか”を判断する為に、下記記事も読んでいただけると嬉しいです。
そんなもん、必要です!!
という方は、先に進んでください。
マイホーム購入で失敗のない人生を!
では、いってみましょう!
土間のメリット・デメリット
寒さ対策に入る前に、土間のメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
① 汚れを気にせず多目的に使える
土間はコンクリート・モルタル・タイルなどを使用する為、汚れても掃除も楽に行えます。
それ故に、趣味や子供と遊ぶスペースとして、自分のライフスタイルに合わせた使い方が出来る点がメリットです。
私は、土間でキャンプ用品で遊ぶ予定です。
② リビングへのアプローチ
帰宅後のリビングへのアプローチが容易なポイントもメリットでしょう。
特に、客人を招いた時、玄関やシューズクロークのあまり見せたくないところを見せずに、すぐにリビングへ案内できる点は嬉しいポイント。
③ 買い物後の動線
②番のメリットと被る部分ですが、買い物後リビングや収納スペースへのアプローチのし易さもメリットの1つでしょう。
両手いっぱいの荷物を一旦リビングに置いてから、着替え等を行う事が出来るなど生活動線も非常に効率的です。
④ 夏は涼しい
コンクリート・モルタル・タイル などは熱伝導率が高く、室内の熱が奪われ涼しく感じられます。
土間面積が広ければ広い程、涼しく感じるでしょう。
⑤ なにより無骨でカッコいい
そして、やっぱり土間は無骨でカッコいい点が最大のメリットでしょう!
好き嫌いはあると思いますが、男らしい家=土間は間違いない方程式でしょう。
デメリット
① 土間の用い方によっては部屋の行き来が面倒に
土間の使い方にもよりますが、部屋の行き来に靴を脱いだり履いたりする必要が出てくる事があります。
無骨ハウスの場合は、ウッドデッキにアプローチする場合のみ靴を履く必要がありますが、その他の部屋へ行く場合は靴の心配がない作りになっています。
プランニング段階で失敗しないように覚えておきましょう。
② 冬は寒い
デメリットの①は間取りで改善できます。
一番のデメリットは、『冬は寒い』という点でしょう。
夏涼しいというメリットがデメリットとなり、熱伝導率の高いコンクリート・モルタル・タイルが悪さをします。
土間の下は、土ですからね。
土の冷たさがそのままリビングへ伝わってしまう為、冬の寒さ対策は必要になってきます。
地域区分別の断熱性能基準
そもそも、地域区分別に断熱性能の基準値があるのをご存知ですか?
下記の通り、日本列島はⅥ区分に分けられています。
寒い北海道はⅠ地域、温かい沖縄は6区域、というような感じに分類されています。
ちなみに、我らが栃木県はⅢ地域に該当します。
栃木県の中でも細かく分類されており、寒い日光などは2地域に分類されます。
では、自分の地域がどこに分類されているかが分かったところで、『どの程度の断熱性能が必要なのか?』が知りたいですよね。
そもそも、断熱性能について調べ始めると、情報が多すぎて何を確認したらいいか分からなくなりませんか?
そこで、簡潔にそれなりの情報を得る手法として、『天井・壁・床3ヶ所の熱抵抗値(R値)』の確認が一番分かりやすく手っ取り早いと思います。
熱抵抗値(R値)がどういうものなのか?という難しい話は抜きにして、『数字が大きければ良い』とだけ覚えておきましょう。
例えば、私の住んでいるⅣ地域の事例を紹介します。
4地域の場合、基準値は天井4.0、壁2.2、床2.2となります。
この数値よりも大きい値であれば基準値よりも高い性能の家、という事になります。
断熱材の種類や厚さなど、他にもチェックした方がいい項目は多々ありますが、まず最初に『検討中の工務店の標準施工がどの程度の物なのか?』を把握するには手っ取り早い項目だと思います。
天井・壁・床の熱抵抗値ってどれくらいなんですか?
こんな感じに聞いてみましょう。
Ⅳ地域以外の方は『一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会 』で詳細を確認できますので、調べてみてください。
ちなみに、1地域は北海道のみで、基準値が圧倒的に高く該当する方も少数かと思いますので、その下の2地域の基準値を頭に入れておくと話を聞く時に理解しやすいかもしれませんね。
最も重要な開口部(窓)
と、言うように断熱性能に関して長い事話をしてきましたが…、実は家の断熱性能の大部分は『窓で決まる』らしいです。
オイ!!
先に教えてくれよ!!
ここまでの影響とは…。
私も知りませんでした…。
どうやら、窓は家の断熱性能のを決める要素の約半分を占めるといわれています。
なんと冬は暖気の『58%』が窓から逃げるとの事。
つまり、一番こだわるべきは『窓』だという事ですね。
窓にも基準値があります。
天井・壁・床3ヶ所は熱抵抗値(R値)でしたが、窓の場合は熱の伝わりにくさを現す『熱貫流値(U値)』を確認しましょう。
熱抵抗値(R値)とは反対に、数字が小さくなるにつれて性能が高いという事になります。
窓の場合は、
窓の熱貫流値(U値)ってどれくらいなんですか?
こんな感じに聞いてみましょう。
また、特に窓の性能は重要になってきますので、Ⅰ・Ⅱ地域以外の方でもU値2.33以下の性能を目指した方が良いと思います。
窓の性能は進化しているようで、2.33以下はざらに存在するので、この点に関しては検討している工務店同士で比較してみてもいいかもしれません。
私の素人的な基準は、1.5以下は高性能、1.0以下は超高性能という感じです。
無骨ハウスの断熱性能
では、前置きが長くなりましたが、無骨ハウス(With.矢野住建)の断熱性能を公開していきます。
断熱性能は高い
と豪語していたので期待です。
やってくれました。
2地域以上の性能です!
極め付きは、土間下にも断熱材を入れてもらっています。
性能の高い3種を50mm入れてもらっています。
土間を採用するなら、土間下の断熱材もお願いする事をお勧めします。
そして、これだけでは判断できませんね。
次は、一番重要な窓です。
特別こちらから指定したわけではありませんが…高断熱のサーモスXを使用。
熱貫流値(U値)は1.03。
これまたなかなかの性能です!
矢野住建さん、嘘ついてませんでした。笑
これだけの断熱性能なら、土間に吹き抜けに対する寒さ対策として安心?でしょう!
また、内装の壁にも少し断熱性能が高い素材を使用しているので、また改めて紹介します。
ちなみに、上記の性能がどの程度なのかというのをざっくり言うと、大手ハウスメーカーと同等かちょい上を攻めてます。
性能といったら『一条工務店』というイメージで、さすがに一条工務店には負けるが他には負けないレベルです。
矢野住建さんと契約して良かったと、改めて思いました。
とはいえ、結局のところは『完成後住んでみてどうか?』というところになってくると思いますので、完成後のレビューはもうしばらくお待ちいただければと思います。
完成後のレビューをお楽しみに!
寒さ対策番外編
土間の寒さ対策の番外編です。
土間に合うものって言ったら…そう、
灯油ストーブ!!
キャンプ大好き管理人は、フジカハイペットを使っていますが、土間には灯油ストーブが絶対に合う!
個人的には、ニッセンストーブやオムニバーナーのカスタム品を置きたいところですが、お金が無いのでフジカさんで一旦我慢です。
薪ストーブという選択肢もありますが、薪の調達や処理、そしてランニングコストや近隣住民への気遣い等考えると柔軟性が高い灯油ストーブがおすすめです。
冬の土間を活かして、灯油ストーブを囲んで鍋でもどうですか?
ここまでの断熱性能と灯油ストーブの併用なら心配はないでしょう!
確認事項おさらい
最後に、確認事項おさらいしておきましょう。
まずは、下記の基準値をある程度頭に入れておきましょう。
次は、下記2点を確認しましょう。
天井・壁・床の熱抵抗値ってどれくらいなんですか?
窓の熱貫流値(U値)ってどれくらいなんですか?
これで完璧です!
まとめ
以上、11帖の広い土間に対する寒さ対策でした。
● 土間はやっぱり寒いらしい
☞土間の下は土で熱伝導率の高いモルタルなどを経由してしまうため
● 地域区分別の断熱性能基準値がある
☞基準値を把握した上で、打合せに臨みましょう
● 暖気の『58%』が窓から逃げる
☞窓の性能は一番こだわるべき
● 矢野住建さんの性能は大手ハウスメーカーレベル
☞検討中の工務店の標準レベルを把握しておこう
● 土間の寒さ対策番外編として灯油ストーブがおすすめ
☞灯油ストーブは絶対に土間に合う!!
いかがでしたでしょうか?
断熱性能は非常に重要になってくるポイントの1つでしょう。
ただ、素人からすると断熱性能が高いか低いかという抽象的な理解しかないと思います。
これでは、営業に言いくるめられてしまいます。
信用できる工務店であれば問題ありませんが、ある程度知識を付けてR値とU値を確認して工務店の良し悪しを判断していきましょう。
以上、失敗のない家づくりを!
では、また。
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